泉谷顕縦塾長の地頭力コラム
『二月の勝者 -絶対合格の教室-』が始まりました!
2021/10/19 公開
2021/10/19 update
『二月の勝者-絶対合格の教室-』
中学受験を舞台にしたTVドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』が日テレ系列で始まりました。
「中学受験は、父親の経済力と、母親の狂気だ!」
というフレーズが強烈です。
東京では、2月1日、2日、3日に開成、麻布、筑駒など男子最難関と桜陰などの女子最難関中学の受験が集中します。2月中に合格発表が多いことからから『二月の勝者』という題名になったのだと思いますが、
関西では、最難関中学である灘校をはじめとする「男子神セブン」と言われる東大寺、洛南、西大和、甲陽、大阪星光、洛星や、女子の最難関、神戸女学院や四天王寺などが、1月の15日、16日、17日に集中しますので、関西が舞台であれば、『一月の勝者』になっていたかもしれません。
関西の中学受験が東京よりも2週間ほど早く始まることから、関西の子ども達の方が東京の子ども達よりも早く仕上がる傾向にあり、幼児教育の世界でも、なぜか、幼児期の学力は西高東低のようです。特に小学校受験直前期の子ども達に顕著な差がみられます。
幼児期の学力差
長年の経験から、ある程度、原因が予想されます。
東京では、小学校受験の競争が過酷で厳しく、受験範囲を重箱の隅をつつくように徹底し、「小さな受験職人」に仕上げる傾向にあります。
逆に関西の小学校受験の競争率は、東京ほど厳しくありませんので、割とおおらかに育てられているご家庭が多く、小学校受験よりも将来への能力育成に比重が置かれています。
この僅かな差が大学受験の際に花開くようで、灘校の東大理Ⅲ合格者数日本一に繋がっているのではないかと分析しています。
『二月の勝者』の第1話で、「プロのサッカー選手になれる確率0.08%、東京の最難関中学、及び、有名中学への合格率10%」と「エビデンスをもとにした教育学」の部分が痛快で、このドラマをさらに面白くしていると思います。
確かに、プロの音楽家や芸術家、スポーツ選手になれるのは、ほんの一握りです。持って生まれた体格や身体能力など、本人の努力だけでは到達できない領域があります。
逆に中学受験は、ペーパーテストの一発勝負(一部には面接を実施する学校もある)ですので、子どもの努力次第でいくらでも頂点を目指せます。
我が子の将来を考えた時、ドラマの中で「凡人ほど中学受験をすべき」というフレーズが出てきますが、正にその通りで、もっと言うならば、幼児期の能力差は、経験したかしてないか程度の差でしかありません。
世界中の子どもが、産まれてきたときは、ほとんど同じ能力です。親の育て方や環境で子ども達の能力差が生まれます。
ぜひ、このドラマを機会に幼児教育の重要性を考えてみてください。
ドラマの続きが楽しみです。
塾長 泉谷顕縦
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