まずは無料体験レッスン

上席顧問津田克彦先生のブログ

【津田克彦の「個人の意見です!」】第4回「就学前の準備とは?」

上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

2023/01/20 公開

2023/08/22 update

 新年明けましておめでとうございます。今年も気の向くままに、コラムを書いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。
 新しい年を迎えました。コロナの流行以降、異常な状態で教育が行われています。今年こそ、正常な状態に戻ることを願っています。

 さて、新年がスタートしましたが、学校にとったら、1月(3学期)はその年度のまとめの時期であり、また新年度のスタートの準備の時期でもあります。
 年長時の園児や保護者の皆様にとっては、大きな期待に胸膨らむ時期だと思います。第一子の保護者の皆様は、少し不安もお持ちでしょう。わが子は小学校で先生や友達と仲良く過ごせるだろうか。一人で学校に通えるだろうか。給食はちゃんと残さず、好き嫌いを言わずに食べられるだろうか・・・。結論から言うと大丈夫です。我が子に多少不安材料があっても、ちゃんと学校生活を送れるようになります。保護者の皆様の不安は子どもを不安にさせます。保護者の皆様も心配せずに、大きなランドセルを背負い、小学校に通う我が子の姿を楽しみにし、そしてお子さんと「小学校はあんなことができる、こんなこともできるよ。」と楽しく語り合って、ワクワクしながら入学式を迎えましょう。そうすることで子どもも、期待で胸を膨らませて小学校に通い始めます。それが一番の就学前準備だと思います。

 では、もう少し具体的にお話していきましょう。

 園での生活と小学校での生活の一番の違いは「自己管理能力」の違いです。小学校では、自分のことは自分でできるように指導していきます。学習の準備から、着替え(体操服や水着など)、食事(給食)、友だちとの関係や感情のコントロールまで、自分のことは自分でしなければなりません。小学校の先生はヘルパー(保護者の代わり)ではなく、サポーター(助言者)なのです。ですから、小学校生活を円滑にスタートするためにも、入学までの日々、ご家庭でも、出来る範囲で自分のことは自分でするように仕向けていきましょう。そのためには多少の失敗や時間ロスは認めてやることも大切です。(親も我慢!)

 学習に関する準備についてもよく質問を受けます。「字が書けなければいけないのか、計算はどの程度できたらよいのか・・・」字は名前がひらがなで書ければよいです。数は10までが数えられたら十分です。もちろん子どもが興味を示して、いろんなことを学ぶことは悪いことではありませんが、ひらがなの読み書きができたり、漢字が書けたり、くり上がりやかけ算などの計算ができるようになるよりも、大切にしてほしいのは、字に興味がある、数の勉強が楽しいと思うようになることです。そうすることで学校の勉強を楽しみにするようになります。

 保護者の皆様も心の就学前準備をしましょう。今まで、大切に抱きかかえてきた我が子をそっと地面に降ろして、自力で歩む助けをする心構えです。そのためには「待つ」ことを大切にしてください。また、「冷静に我が子を見る」ことも重要です。小学校には評価があります。そのため、どうしても他の子と比較してしまいがちです。子どもには成長の差があります。また得手不得手や処理能力の差(性格の違いも影響します)もあり、他の子と比べて劣っている部分が目につきがちです。まず、我が子の弱点よりも長所をみつけることができる親になりましょう。弱点は、何が原因なのかを見極め、急がずに少しずつ成長するように親子で取り組んでいこうという気持ちを持ってください。そして我が子の小学校入学と同時に、我が子の成長を少しずつ、他人(先生や友だちなど)に任せていくという気持ちも必要でしょう。

 
The following two tabs change content below.
上席顧問 津田克彦

上席顧問 津田克彦

元私立小学校校長、元大阪府私立小学校連合会会長。 プラチナム学習会では保護者相談、進学指導、及び、「小学校受験対策集団コース」を担当。元私立小学校校長の長年の経験を活かした、噂に左右されない本質的な指導で万全の準備を進めます。特に小学校入学後に後伸びできる子ども達の指導に努めています。

関連記事

まずは無料体験レッスン