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泉谷顕縦塾長の地頭力コラム

PLATINUM スキル2.2へ ④ ~予測不能な時代を“生き延びる”力~

塾長 泉谷顕縦

塾長 泉谷顕縦

2019/01/25 公開

2018/12/28 update

◆「21世紀スキル」から「Education 2030」、“生きる力”から“生き延びる力”へ◆   2010年、ATC21Sにより「21世紀型スキル」が定義されました。   その後、急速なグローバル化は進み、AIやIoTなど科学技術の進展による社会変革、資源枯渇の問題、 サイバーセキュリティやプライバシー保護の問題、生活水準の不平等、日本においては顕著な人口減少など、 多くの困難で新たな課題に対応するために必要な能力や教育手法を整理する必要に迫られました。   スマートフォンが今のように普及していなかった約10年前、OECD(経済協力開発機構)は「21世紀スキル」を提唱しています。   その後、教育先進国で21世紀スキルの実装が着々と進む中、OECDは新たに、22世紀に向かうプロセスとして「Education 2030」を公表しました。 片や日本は、いまだ21世紀スキルの教育にすら全学校が移行できていない状態。 21世紀がもう5分の1終わろうかとしているのに、です。   「Education 2030」には新しい価値を創造する力や新しい社会モデルの中で他者と協力するスキルのほかに、適応性、創造性など、さまざまなスキルが掲げられています。 中でも興味深いのは、「責任をとる力」「自らの行動の将来の結末を考慮する力」「自分の仕事の成果について責任をもって説明できる力」「自ら評価できる力」などです。 これらの中には問題解決能力や適応能力なども含まれます。   「Education 2030」では、予測不能な時代を見据え、 「生きる力」から「生き延びる力」へと学びの概念を変化させ、21世紀スキルにない新しいスキルをラーニング・フレームワークの中に置いてます。   これには温暖化をはじめ、地球レベルの問題が噴出するであろう2030年以降から22世紀に向けて、 子どもたちが地球レベルの視点で思考できるようにする意味合いもあります。   OECD教育2030として「生き延びる力」の育成が必要であるとし、学び手や教え手のあるべき姿を示しているのです。   「生き延びる力」は、「反省、予測、行動」というプロセスの中で「学習できる力」だと言えるでしょう。
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塾長 泉谷顕縦

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プラチナム学習会塾長。 21世紀に生きる子どものための幼児教育教室。 大阪を拠点に東京や全国に展開しています。

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