ぷら学日記
計算ミスのお話し
2019/01/09 公開
2019/01/09 update
親の悩みで一番多いのが、子供の計算ミス。
例えば学校の算数テストで、
得点が70点だった場合、
ほとんどの親が、できた70点を褒めるより、
単なる計算ミスで失った30点を嘆きます。
でも、逆に計算ミスで失った30点の原因を発見し、
そこを修正すれば、大きな力となります。
また、文章問題などの計算ミスも、
仮に小1の時にできなかった問題であっても、
小3になれば普通にできたりします。
これは、ただ単に、そのタイミングで、
子供の精神年齢が追いついていなかっただけとか、
子供が実際に経験したことがない事象の問題であった
だけの場合がほとんどです。
算数のテストは、ある種「幼さ」との戦いでもあるのです。
経験したことがないことを文章で問われても意味がわかりません。
できるだけ幼児期から様々な実体験を積ませて下さい。
お正月のブログで例題にあげた
4桁×4桁のかけ算の問題ですが、
これも、筆算でがむしゃらに解くと、
計算ミスを招く恐れがありますが、
面積図で量的に考え、
赤い斜線部分が共通であると気付けば、
4桁×4桁の面倒くさい計算問題が
単なる4桁の簡単なひき算問題になります。
2345×6789-2344×6790
2344×6789を両方から引けば、
いとも簡単に
6789-2344=4445 となります。
「かけ算」で計算ミスをするお子さんは、
「たし算引き算」に問題があります。
「たし算ひき算」で計算ミスをするお子さんは、
「数の数量認識」に問題があります。
「数の数量認識」が不安定なお子さんは、
「数」を量的に捉えることができていません。
この辺の基礎的な「数量感」を疎かにすると、
後々、算数嫌いになる原因となります。
ぜひ、基礎の段階を大切にして下さい。
計算ミスや間違えた問題がシグナルです。
子供が先さき単元を進むと親は嬉しいものですが、
テストで計算ミスを発見した時は、
逆にラッキーだと思い、責めずに
その原因を解明し、攻略してください。
確固たる基礎力が将来への伸びしろとなります。
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塾長 泉谷顕縦
プラチナム学習会塾長。
21世紀に生きる子どものための幼児教育教室。
大阪を拠点に東京や全国に展開しています。
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