泉谷顕縦塾長の地頭力コラム
塾長通信 Vol.2~小学校受験をさせるべき?というご質問への率直な気持ち~
2019/07/06 公開
2019/07/07 update
今の小学校受験で名門校が求める“資質”
昨今の小学校受験において最も求められる資質は、
「素直で誠実に努力をして自ら運命を切り拓くことができるお子さん」です。
小学校受験に、もし、失敗しても努力を続けるならば、いつかどこかのタイミングで好運が訪れるものです。結果の是非や善悪について論じる必要は無く、常に誠実に努力するならば、必ず運命を切り拓くことができるでしょう。
その時々の結果など、長い人生においては泡の様なものです。
その儚い泡に憧れ、目に見える成功ばかりを論じていては、これからの未知なることが加速度的に起こる時代を生き抜くことはできません。
「知恵があって初めて運命を切り拓ける」
成功や失敗とは長い人生において眼前で弾ける泡であり、誠実に努力を継続することが運命を切り開く。と渋沢栄一は述べています。
これからの激動期にこそ、一時的な知識の詰め込み学習や受験テクニックの丸暗記に終始するのではなく、「幼児期は心を磨くこと」を大切にし、小学校受験に親子で立ち向かって下さい。
・廉勅(真っ直ぐなこと)
・義侠(弱者を助けること)
・敢為(筋を通すこと)
・礼譲(礼を尽くすこと)
などの人間の美徳を子供に身につけさせるには、口やかましく言うよりも、先ずは、親御さん自らが上記の4つを実践して下さい。
子供は親の背中をみて育つものです。
ぜひ、一旦、ドリルは横に置いて、子供に真っ直ぐ向き合って下さい。
学習は、その後いくらでも伸びます
子供に問題行動がみられるときは、厳しいようですが、まず親御さんが行動を改め修身に努めて下さい。
小学校受験を最短距離で成功させるには、幼稚園・保育園選びが重要です。
こどもの躾を大切にしている園を選んで下さい。
算数や国語、英語などの教科学習は、躾が整って子供が真っ直ぐ人の話を聞ける状態になってからで十分間に合います。
幼少期に無理やり短期間で詰め込んだ知識は、すぐに忘れてしまいます。例えば、3,4歳で世界の国旗をすべて覚えていたお子さんでも、小2頃に聞いてみるとほとんど忘れています。
人間はすぐに必要としない知識はどんどん忘れるものなのです。
しかし、「覚えた」という努力は、無駄にはなりません。幼少期に苦労して覚えた経験は、きっと何らかの形でプラスになるはずです。
生活に余裕のあるご家庭であれば、私立小学校の受験をおすすめ致します。
合否に関係なく、親子の絆が深まり、成長のきっかけとなります。
こんな経験は2度とできませんので、通過点として、ぜひチャレンジしてみて下さい。
塾長 泉谷顕縦
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