泉谷顕縦塾長の地頭力コラム
PLATINUM スキル2.2へ ⑤ ~未来に備える教育と能力開発~
2019/02/01 公開
2019/02/02 update
◆日本社会全体の将来と、下地作りの必要性◆
OECD教育2030では「生き延びる力」を次の3つに分類しています
・新しい価値を創造する力(Creating New value)
~新しい製品やサービス、新しい社会モデルを他者と協力して産み出す力。適応性、創造性、好奇心、他者をオープンに受け入れる心
・緊張とジレンマの調整力(Reconciling tensions and dilemmas)
~平等と自由、自立性と地域利益、変革と継続性など様々な競合する需要間のバランスをとる力
・責任をとる力(Taking responsibility)
~自らの行動の将来の結末を考慮する力、自分の仕事の成果について責任をもって説明できる力、自ら評価できる力。自己効力感、責任感、問題解決能力、適応能力など。
教育先進国の小学校では子どもたちの学習データはクラウドで管理され、学習者1人にパソコンが1台が割り当てられているのが一般的です。
しかし、日本ではICT化が進んでいない小学校が少なくありません。
これまで、日本の教育は知識の習得に重きを置きすぎてきました。
これからは、情報を閉ざすのではなく、子どもたちが自らの知見をインターネットなどを通じ、
どのような方法で効果的に発信するのか?
また、それに対する他者からの意見を
どのような気づきに変えていくのか?が、
教育の要となります。
日本の社会自体、これまで激しい競争が繰り返される市場で経済を成長させる「レッド・オーシャン戦略」をとってきましたが、
他方、経済界のラストリゾートと呼ばれていた教育のICT市場では、開拓しあぐねており、
時間を浪費し続けた結果、現在の立ち遅れた事態を招いています。
このままでは、教育面においても、子どもたちのITリテラシーの低下を招きかねない危機的な状況とも言えるでしょう。
日本経済がこれからサステイナブルに経済成長を続けるためにも、
日本の教育市場に「バリュー・イノベーション=新しい価値観」を提供し、市場を切り開くといった「ブルー・オーシャン戦略」を見出すことが日本再興の処方箋なのではないでしょうか?
現在の教育界では、「21世紀型スキル」から「Education 2030」への進化について議論されていますが、
プラチナム学習会では、現在の3歳~9歳の子供達が成人し、社会で活躍する2040~2070年ごろの世界でも、しっかりと通用する能力の下地作りに貢献したいと考えています。
我々は、決して奇をてらった能力開発は致しません。
過去の教育の歴史を紐解きながら、幼児の能力開発にとって最も有効な「算数」を切り口とし、
その延長線上に「プログラミング教育」を併存させ、未来に備えるスタイルです。
水が高い所から低い所へ自然に流れるように、幼児教育においても「自然な流れ」を大切にしています。
これが、時代の流れに即した、堅実で先端的な「能力開発を追求するための指針」なのです。
水は流れが滞ると澱(よど)みますが、自然に流れると美しい清流となり、大海へ流れ込み、生命の源泉となるのです。
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塾長 泉谷顕縦
プラチナム学習会塾長。
21世紀に生きる子どものための幼児教育教室。
大阪を拠点に東京や全国に展開しています。
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